ここは「ピルとのつきあい方」旧バージョンの保存ページです。
「ピルとのつきあい方」は1999年に開設されたピルに関するホームページで、
経口避妊薬ピル導入期の日本で貴重な情報源として利用されてきました。
当サイトをオリジンとする情報も少なくありません。
たとえば、緊急避妊に関する情報は当サイトによって広まりましたし、
「飛ばし飲み」も当サイトが用いた用語です。
旧バージョンの内容は基本的に現在でも通用する内容ですが、
ピルの利用環境が変化しましたので、
リニューアル版に移行します。
「ピルとのつきあい方」を模したサイトや換骨奪胎サイトが存在しますので、
オリジナルバージョンを保存しておきます。

「ピルとのつきあい方」リニューアルバージョンはこちらです。

 
このページを読まれる前に

ピルとのつきあい方(表紙)ピルとのつきあい方(サイトマップ)メール


このページが「メディカル・ネチケット」に反している理由/
このページの作成動機/
ネットでの医療情報/
JIMA的発想への疑問/
このページを読まれる方へのお願い/

このページが「メディカル・ネチケット」に反している理由
 

 インターネットにおける医療情報の流通利用に際し、利用者が安全かつ有効に情報を利用できる環境づくりに貢献することを目的としてJIMA(日本インターネット医療協議会)が設立されました。私もJIMAの趣旨には多いに賛同できます。、JIMAでは、「医療情報発信者ガイドライン」の策定をめざし、まず第一段階として、「医療情報発信時の利用者告知基準」を作成しました。これにも、原則的には賛成です。
 しかし、本サイトはJIMAの「医療情報発信時の利用者告知基準」からみると、基準を満たしていません。氏名・住所・電話番号等が記載されていないからです。
 医師が業務として行っている診療活動の延長上に、Web Siteを開設する場合、上記基準は特に障害とはならないと思います。しかし、全ての医療情報がそのようなものであるとは限りません。
 本サイトは、行政への批判が作成動機の一つとなっています。また、製薬各社の利害に絡む問題も扱っています。このような内容を実名で公表するのは、はばかられる場合もあるのではないでしょうか。肩書きで物事を判断なさる方には、このページは不向きといえるでしょう。
▲ページ先頭
このページの作成動機
 
 「ピルとのつきあい方」を作ろうと思った理由はいくつかあります。
 その中で最大の理由は、認可の舞台裏が知られていないということでした。
 認可審議の途中で厚生省の官僚は、反対派の方に「認可しても普及しないようにしますから、大丈夫です」と明言しています。官僚による陰湿な画策にささやかながら抵抗したいと思いました。いわば自己満足のために作ったページです。
 しかし、それだけではなく使命感のようなものも持っています。私は「科学的知見は商品ではない!」と教えられてきました。教える学ぶということは、商品の売買とは本質的に異なるもので、真理を共有する喜びのためにある。今は亡き老教授のこの言葉と生き方には、大きな感銘を受けました。そして今も私の胸の中に生きています。私の知っていること、それは世界的な常識だと考えていますが、それと日本で流通している情報の間にはかなりの齟齬があります。私の知っていることを伝えていくことは、使命だと考えています。
 日本では「ガイドライン」が権威を持っているため、たとえば以下のような問題が起きています。
 低用量ピルの認可に際し、諸外国では考えられないような厳しい条件が付されました。低用量ピルの認可を求める声におされて、しぶしぶ形だけの認可をしたと見ることもできます。厳しい条件を付したために、むしろ国民の健康を阻害する恐れも生じています。その端的な現れは、子宮筋腫に対する禁忌指定です。子宮筋腫は成人女性の1/4から1/3にみられるポピュラーな疾病です。子宮筋腫の患者に対して低用量ピルを投与することは、諸外国において広く行われています。我が国においては、子宮筋腫の患者が低用量ピルを処方される機会が奪われました。しかし、不思議なことに中用量ピルは子宮筋腫に対して禁忌とはなっていません。子宮筋腫の患者が低用量ピルではなく、より副作用の大きな中用量ピルを投与される事態が考えられるのです。これは国民の健康を阻害する行政といわねばなりません。 
 同様のことは、第三世代ピルマーベロンに対する付帯条件とその後の同製品の販売中止についても言えます。マーベロンは低用量ピルとして、優れた特性を持っているにもかかわらず、販売が見送られてしまいました。私は個人的にはマーベロンこそむしろ第1選択肢にされるべきだと考えていますが、マーベロンの販売中止によってこの選択が許されない状況となっています。 
 厚生省は低用量ピルの普及を阻止するために、中用量ピルは治療用ピル、低用量ピルは避妊用ピルという位置づけをことさらに強調することにしました。そのこと自体も問題があります。しかし、もっと問題なのは、避妊効果さえも危うくする服用法を押しつけていることです。低用量ピルの封じ込めに熱中するあまり、世界の常識となっている服用法とは異なる日本独自の服用法を編み出しました(参照「ピルの服用法」)。単なるミスではすまされないことではないでしょうか。
 日本で低用量ピルが長い間認可されなかったことは、異常なことでした。低用量ピルが認可された現在、その異常さは解消されたのでしょうか。答えは、NOです。あれほどに低用量ピルの認可を渋っていた厚生省が、急に考えを改めることができないのは当然のことかもしれません。
 ピルについて否定的な考えがあっても、もちろんそれは許されてしかるべきです。しかし、科学(医学)の世界にイデオロギーを持ち込むことは、許されません。低用量ピルの認可に対する消極的姿勢が、結果として国民の健康増進の妨げとなっている状況に、プロテストすることは重要なことだと考えています。問題点が克服されていくためには、低用量ピルに対する正しい認識が普及していくことが不可欠です。上記の問題を含め低用量ピルについての一般的な情報を提供していくこととします。

▲ページ先頭

ネットでの医療情報(2001.3.12加筆)
 私はネットについて一定の考えを持っています。科学を語る時に重要なのは真偽と客観性であって、誰が語るかは重要ではありません。ネットはすべての人が対等の立場で参加する世界であるし、そうであってこそ意味があると考えています。だから、単にrurikoなのです。このことは、ある方へ出した以下のメールを読んでいただければ、ご理解いただけるかなと思います。

(以下引用。一部伏せ字や省略があります。)
責任という問題、なかなか難しい問題ですね。
この問題、医療系のBBSでは、時折提起されています。
私のところは信用のないところなので参考程度に聞き流してくれるかな?、など
と思っていますがそうも行かないですよね。
ご指摘の通り、ネット上でのやりとりには限界があります。限界とメリットをど
う折り合い付けるかということになるのでしょうか。
で、私の考え。
大方のBBSはデメリットよりメリットの方が大きいだろうということ。
普通は主治医がいるわけですからセカンドオピニオンになります。いかに頼りな
いセカンドオピニオンでも、ないよりはましなことも多いかと思います。中には
奇妙な指示をしている方もいるわけで、「それ、私の場合と違うよ!」っていう
レスが参考になることもあるのではないかと思います。
権威は無用、複数の目は有用ということ。
限界のあるものに権威はかえって邪魔になるように思います。権威のあるところ
といえば********病院のサイトがあります。よく検討された回答集ですが、不十
分なところはやはりあるわけです。ピルについていえば、中用量時代の回答が区
別されずに残っていて、一人歩きしています。たとえば、「下痢で妊娠の可能性
が出て来るという話があるが大間違いです」というようなことが書かれています。
でも、権威があるから誰も疑わないわけです。ところが、権威のない方がこれを
出所を示さずに引用したとします。すると、どうなんでしょうというメールが来
ます。********病院のサイトにこう書いていますがというお尋ねはありませんが、
********が同じことを書くとたちまちお尋ねが来るのは面白い現象だなと思って
います。というわけで、ネットの世界はもともと限界のある世界なんだから権威
のないことが重要かなと、考えるわけです。
んで、かわって重要なのは複数の目。(中略)多くの目
があるっていうのがネットの世界の正常性を保つ働きをしているように思います。
日に500人のアクセスがあると、その中にはいろんな方がいます。昔、アクセスも
少なく私だけが回答するような時期がありましたが、あのようなBBSはアブナイで
すね。今はいろんな方のお世話になっています。私がありがた
いことだと思っているのは、こうして多くの目で見ていけば、シビアなチェック
機能も働くようになるかなと思うからです。有能な独裁者よりも常識的な民衆が
正しい答えを出してきたというのは、歴史の教訓でもありますし、私の信条でも
あります。だから、名前も肩書きも名乗らず1市民としての立場から情報発信し
てきたわけですし、権威や権力の危うさを言っている私が権威として振る舞った
ら矛盾でしょ。それぞれが一人の女性として対等につきあっていく、そんなサイト
を目指していました。文章表現も普通の表現にしていたのですが、更新するたび
に断定的な表現が増えて反省しています。でも、皆さん私のことをrurikoさんと
呼んでくれていますし、一応初心は生きていると思っています。
というわけで私としては、少しずつ有意義なBBSにしていきたいなと思っています。
十分意を尽くせたかどうかわかりませんが、大体の考えはお察しいただけるので
はないかと思います。

 ここで書きたかったことは、実際の医療現場では専門家の専門性が意味を持つけれど、ネットの世界では多数の常識が意味を持つと言うことです。両者は違う論理で考えるべきであって、医療現場の論理をネットに持ってくることは、もともと無理があるということです。法の専門家である裁判官の判断と素人である陪審員の判断。それぞれ一長一短あるわけです。日本人は裁判官の判断が好きなようですが、陪審員制の方が正しい判断をすることもあるわけです。そしてネットにどちらが馴染むかと言えば明らかに後者です。 

▲ページ先頭
JIMA的発想への疑問(2001.3.12)
 JIMA(日本インターネット医療協議会)について私が一定の評価をしていることは、このページの冒頭に書いているとおりです。ネット上にはビジターに不利益をもたらす可能性のある誤った情報もあります。また、そもそもネット上での情報提供には限界があります。このことに注意を喚起していく活動は有意義だと考えます。
 問題は、いかにしてネット上に正しく有益な情報を流通させていくかです。このことについて、2つの考えがあると思います。ひとつは、人に即して考えるという方式です。情報発信者が信用できる人であれば、その情報は正しいといえるかもしれません。JIMAは情報発信者の会員認定を通して、情報の正確性を担保しようとしているように思えます。それが権威主義であり科学の思想と相反するものである、とはあえていいません。責任を自覚した情報発信ができるようになると、好意的に理解することに致します。
 しかし、責任を明確にし自覚したところで、正確な情報発信が担保できるわけではありません。むしろ、逆の効果さえ生みかねないことも指摘しておきたいと思います。
 JIMA会員ページの多くに共通する特色は、情報の一方的発信です。たまたまBBSがあっても多くは閑散としています。なぜでしょう。当たり障りのない一般的情報しか発信していないからです。これを好意的に解釈すれば責任を自覚した結果です。サイトオーナーが責任を自覚していますから、BBSでもオーナーだけが「アドバイスする人」になります。でも、オーナーひとりでレスをつけるのには限界があります。一定数を超えるアクセス、一定数を超える書き込みには対応できません。BBSを含むサイト全体がオーナーの責任の範囲内での情報発信の場になります。見方によればそれは好ましいことです。しかし、こうなると、他者は割り込む余地がなくなります。サイトオーナーの思い違いも堂々とまかり通ってしまうことになるかもしれません。このような情報発信のあり方が、インターネットの特性を生かした有効利用になっているのか疑問に思います。
 ネット上に正しく有益な情報を流通させていくもう一つの考えは、事に即して考える方式です。情報の発信者ではなく情報そのものを検討することによって、ネット上に正確で有益な情報を流通させていくやり方です。ネット上には無数の情報があるのだから、それは不可能だというお考えもあるでしょう。確かに、ネット上から誤った情報を全てなくしていくことは、どのような方式を取っても不可能です。しかし、そのような努力がなされることは意味のあることです。JIMAは一般利用者の声も受け付けています。また、会員相互の検討の場も設けています。つまり、「事に即して考える」こともしようとしているのです。しかし、その機能は十分に働いていないと側聞しています。会員のクラブにその機能を期待することに無理があるのかもしれません。
 会員相互の検討によって提供情報の質を向上させていく機能が発揮されていないのに、非会員サイトについて内部でとやかく言うのは筋違いなことです。この点に関して、私はJIMAにメールを送ったことがありますが、返事はいただけませんでした。
 JIMAが専門家の目を通して情報のチェックを行おうとしているのは、いかにもJIMA的だと感じます。私は「利用者の目」によるチェックがより重要だと考えます。つまり、大局的に見れば「利用者の目」によって不正確で無益な情報は淘汰されていくと考えます。2001年3月の時点で「ピルとのつきあい方」には日に800アクセスがあり、アクセス数は増加し続けています。誤った情報や無益な情報を提供していれば、当然指摘がなされますし、アクセスする方もいなくなります。サイトを管理している人の信用ではなく、情報そのものの価値が、アクセス数を規定しています。インターネット利用者の価値ある情報を求める行動が、ネット上に流通する情報の質を向上させることにつながっていきます。価値ある情報のあるところには、自ずと人が集まってくるのです。言い換えると、ネットは情報の自由市場なのだと思います。自由なマーケットを形成することが、ネット上の情報の質を高めていくことになると思います。JIMAはこのことについての理解が不足しているように感じます。
 繰り返しますが、私は決してJIMAの活動を批判したり否定したりするつもりはありません。ただ、情報民主主義について、考え方の違いがあるように感じています。たとえ、JIMAが絶大な権威を持つようになったとしても、「ピルとのつきあい方」はJIMAに登録することはありません。肩書き付の情報発信ではなく、一市民としての情報発信を貫きます。

▲ページ先頭

このページを読まれる方へのお願い
 
 このホームページに掲示されている情報は、インターネット上における情報の相互的有効利用を目的として、提供されるものです。掲示された情報の内容は、よく吟味、点検されたものではありますが、必ずしも常にその確実性が保証されるものではありません。また、病気の診断、治療、その他医学的分野において、提供された情報が、必ずしもすべての方に有効とは限りません。情報の利用は、利用者自身の自由な判断、意思のもとになされるべきものです。万一、情報の利用の結果、利用者において不都合、不利益が発生することがあっても、情報の提供者側は最終的な責任は負えないことをご了解の上、慎重に利用いただきますようお願いします。

 「ピルとのつきあい方」はまだまだ不十分なページです。しかし、多少はお役に立つこともあるようで、アクセスもピルに関するサイトの中では最も多くなっていると思います(サーチエンジンの評価はいまちい低いのですが)。
 「ピルとのつきあい方」はアクセスしてじっくり読んで下さった皆さんのおかげで、ここまでやって来ることが出来ました。しかし、「ピルとのつきあい方」を快く思われない方もいらっしゃいます。様々な妨害もあります。まだ危うさの残る「ピルとのつきあい方」ですが、さらに内容を充実させていきます。ピルに関心のある皆様とともに歩むことによって、より確固たるサイトに作り上げていきたいと思っています。応援よろしくお願いします。 

▲ページ先頭



ピルとのつきあい方(表紙)ピルとのつきあい方(サイトマップ)メール
readmej