緊急避妊について本サイトの提言

 

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膨大な潜在需要


避妊の失敗はいつでも起こり得ることですし、
誰にでも起こり得ることです。
特にコンドームがメジャーな避妊法となっている日本では、
緊急避妊の必要な事態の件数は極めて多いと推測できます。
その数は、少なく見積もっても400万件以上です。
(400万件の避妊失敗で32万件の意図しない妊娠が起き、
その10万件が出産し22万件が中絶している)
現実には妊娠の可能性が比較的低いケースの緊急避妊もあり、
実際の緊急避妊の潜在需要は400万件を越えるでしょう。
交通事故の年間発生件数が70万件程度ですから、
緊急避妊の潜在需要がいかに大きいかわかるでしょう。




産婦人科医に期待できない



上述の数字が意味していることは、日本のほとんどの女性が、
「妊娠したかもしれない」という不安の経験を持つということです。
女性の気持ちに寄り添う医療を目指している諸外国の産婦人科医は、
この問題に迅速にかつ徹底的に対応してきました。
一方、緊急避妊薬ノルレポが日本で認可された2011年時点で、
緊急避妊薬が認可されていない国は薬の認可制度がないなど例外的な一部の国だけでした。
つまり、日本は緊急避妊薬の導入に飛び抜けて消極的な国だったわけです。
しかも、多くの諸外国でOTC(薬局販売)薬とされている緊急避妊薬を厳重な処方箋薬としました。
またメーカーは1万円程度の価格を希望すると公言しましたが、
利用者はそれよりはるかに高いコスト負担しなければならない現実があります。
緊急避妊薬の「いつでも、早く、安く、誰にでも」のニーズに対して、
行政・メーカー・産婦人科医はまったく冷淡な対応をしているといわざるを得ません。




なぜ「早く、安く、いつでも、誰にでも」が必要なのか



緊急避妊の必要な事態は誰にでも起きることですし、
それがいつ起きるか予測することはできません。
緊急避妊の成功率を左右する最も大きな要因は、
性行為から服用までの時間です。
服用までの時間が24時間遅れるごとに、
妊娠率(失敗率)は約2倍ずつ増加します。
緊急避妊は早ければ早いほど成功率が高くなります。
だから、早くアクセスできることが必要なのです。
ところが、病院の休診日に処方箋はまずもらえません。
時間だけが過ぎていくことになります。
費用の問題もあります。
現在の日本では緊急避妊薬を入手するのにかかるコストは、
薬代・診察代などで約2万円です。
この価格は他の先進国が3000円程度であるのと較べて、
あまりにも高すぎます。



2万円の負担が苦しい女性も少なくありません。
緊急避妊薬の「早く、安く、いつでも、誰にでも」は、
どうすれば実現するのでしょうか。



調剤薬局での取り扱いを



緊急避妊薬をOTC にスイッチすることが最も好ましいのですが、
実現には多くの壁があります。
現実的な解決策は調剤薬局での取り扱いです。
現在、ごく一部の調剤薬局で緊急避妊薬を取り扱っている例があります。
しかし、緊急避妊薬の100%近くは産婦人科の院内処方となっています。
これが、「早く、安く、いつでも、誰にでも」の障害となっています。
調剤薬局で取り扱いがあれば、休日でも当番医が処方箋を書くことができます。
近くに産婦人科のない地域の女性も、緊急避妊薬を手に入れることができます。



受胎調節実地指導員



母体保護法第39条には、「第15条第1項の規定により都道府県知事の指定を受けた者(受胎調節実地指導員)は、平成17年7月31日(平成27年7月31日まで延長)までを限り、その実地指導を受ける者に対しては、受胎調節のために必要な医薬品で厚生労働大臣が指定するものに限り、薬事法(昭和35年法律第145号)第24条第1項の規定にかかわらず、販売することができる」との規定があります。
受胎調節実地指導員が緊急避妊薬を販売できるようにすれば、
現在の日本の問題はかなり解決できます。



事前処方


アメリカ産婦人科学会は緊急避妊薬の事前処方に10年以上取り組んでいます。
日本でも、インフルエンザ薬タミフルの事前処方が行われた例があり、
緊急避妊薬を事前処方することは可能です。

※病院の方でご希望があれば、事前処方に前向きに対応する病院を本サイトで紹介させていただきます。



自衛手段としての避妊薬ピルの用意



上記の3点は関係者がその気になればすぐに実現することです。
ところが、日本の関係者はその気にならないから問題なのです。
日本の関係者がその気になるのに10年かかるのか100年かかるのか分かりませんが、
それまで待てる人はじっと待ちましょう。
待てない人は、いざという時のために緊急避妊薬を用意しておきましょう。
トリキュラー・アンジュは日本で最もポピュラーな低用量ピルですが、
第3相の4錠+4錠は定式化されたヤッペ法のほぼスタンダードな用量となります。
1シート2500円程度で処方してもらえます。
この2ブランドほどスタンダードな用量ではありませんが、
プラノバールなどの中用量ピルや低用量ピルも「ヤッペ法」の代用に使えます。

※ 自衛手段は自己責任になります。
このような情報はピル村関係者の利害を損なうので、
危険な行為を奨めているなどと非難されます。
もちろん、薬ですので100%安全ではありません。
しかし、緊急避妊薬は諸外国では薬局で風邪薬と同じように売られているものです。また、妊娠や中絶によるリスクと較べると格段に小さなリスクです。
もし、自衛手段が危険と考えるのなら、
日本の女性が自衛手段を取らなくてもよい環境を整える努力をすべきでしょう。




日本の妊娠中絶を1/4に激減できる

 新版改訂に際して/緊急避妊
 緊急避妊法の歴史
 緊急避妊法についての本サイトの思い
 「少しでも早く、安く、いつでも、誰にでも」

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