生理が止まった/生理日を間違えて飲み始めた?
通常、ピルを初めて飲むとき生理初日に飲み始めます。
出血を確認して飲み始めたつもりだったのに、
出血が止まってしまった。
このようなご相談は少なくありません。
下の図をご覧ください。

左側は出血が始まった状態です。この状態でピルを服用するとき、
図右側のようになることがあります。
生体由来の黄体ホルモンにピルの黄体ホルモンがプラスされて、
出血圧力よりも出血抑止力の方が強い状態となっています。
このような状態では、出血が一時的に止まってしまいます。
しかし、多くの場合、生体由来の黄体ホルモンは急激に低下しますので、
再び出血が戻ってきます。
経血残りと不正出血
下の図はピル服用21日目の状態を示しています。
子宮内膜の高さは出血圧力を示しています。
それよりも出血抑止力の方が強いので、
出血は生じていません。

この関係はピル服用1日目も21日目も同じです。
違いはピル服用1日目では、出血圧力も出血抑止力もずっと小さいと言うことです。
1日目、2日目と日を重ねる毎に、出血圧力と出血抑止力の両方がだんだん大きくなり、21目の状態となります。
さて、この出血圧力ですが、これは基本的にピルの成分によって作られます。ピルによって作られる出血圧力を抑止する黄体ホルモンが配合されているのがピルです。
そこで問題になるのが、ピルを飲み始めたときの経血が普段より少ないケースです。
このようなケースの場合、ピルが想定している出血圧力よりも大きな出血圧力が生じます。
それが不正出血となって現れることがあります。
経血残りによる不正出血の回避法
中用量ピルでは、通常生理5日目に服用を開始します。
下の図は生理5日目の状態を示しています。

生理5日目には子宮内膜のはく脱がほぼ終了しています。
この時点から服用を開始するとし、経血残りによる不正出血を回避することができます。
これは出血抑止力の強い中用量ピルに適した服用法ですが、
一部の低用量ピルでもこの方法を取ることができます。
経血残りによる不正出血の回避法
中用量ピルでは、通常生理5日目に服用を開始します。
下の図は生理5日目の状態を示しています。

生理5日目には子宮内膜のはく脱がほぼ終了しています。
この時点から服用を開始するとし、経血残りによる不正出血を回避することができます。
これは出血抑止力の強い中用量ピルに適した服用法ですが、
一部の低用量ピルでもこの方法を取ることができます。