生理日を遅らせる場合、予備シートを用意します。
以下の図は７日間生理を遅らせる服用の例です。
�@は通常通り21日間実薬を服用することを示しています。
�Aは予備シートの服用です。21日間の服用が終わった後、
休薬せずに予備シートの錠剤を７日間服用します。
「もともとの生理予定日」には実薬を服用中なので、
生理は来ません。
�Bは予備シート服薬後の休薬期間を示しています。
いつもの休薬期間と同じように休薬期間中に生理が来ます。
図では、「もともとの生理予定日」よりも７日遅れて生理が来ることになります。



１相性ピルの場合、生理日を遅らせる服用は割合簡単です。
２相性、３相性ピルの場合、上に例示したような服用法では失敗リスクが高くなります。
２相性、３相性ピルの場合は、下で説明する失敗を減らす服用法を取るとよいでしょう。

ピルユーザーが生理を遅らせたい場合、
服用する錠剤の順番を変えることで成功率は大きく異なってきます。
順番は、以下の原則で変更します。
、


失敗しやすいのは、強い錠剤の後に弱い錠剤を服用した時です。
2相性ピルや３相性ピルでは、予備シートの１錠目から服用すると強い錠剤の後に弱い錠剤を服用することになり、
失敗しやすくなります。
予備シートに中用量ピルを使用すれば、
弱い錠剤の後に強い錠剤を服用することになり失敗が少なくなります。

１相性ピルは生理日調整が行いやすいピルです。
予備シートの錠剤を飲み継げばよいだけです。
もし、予備シートの錠剤服用中に出血の気配があれば、
１日２錠服用するようにします。
１錠は定時に服用し、もう1錠は定時から離れた時間に服用します。
２錠服用する代わりに、中用量ピルを服用することもできます。

トリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユの場合について説明します。


通常シートを服用し、予備シートの服用に移る際、まず３相目の錠剤を服用します。
１相目の錠剤と２相目の錠剤を各１錠ずつ服用すれば、
３相目よりも強くなります。
予備シートを中用量ピルとすることもできます。

３相性ピルのオーソ７７７について説明します。



通常シートを服用し、予備シートの服用に移る際、まず３相目の錠剤を服用します。
１相目の錠剤と２相目の錠剤を各１錠ずつ服用すれば、
３相目よりも強くなります。
予備シートを中用量ピルとすることもできます。

３相性ピルのシンフェーズについて説明します。



シンフェーズで生理日を遅らせる調整をする場合、
通常シートの２相目と３相目を入れ替えて服用します。
つまり、青い錠剤を先に飲んでしまい次に白い錠剤を服用します。
予備シートの服用では、まず２相目の白い錠剤を服用します。
１相目と３相目の青い錠剤は１日２錠服用すれば、
白い錠剤より強くなります。
予備シートを中用量ピルとすることもできます。