なぜピルで避妊できるか?
ピルの仕組み(3)

 

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黄体ホルモンだけのピル−ミニピル


ミニピルの服用法

上に記した3つのメカニズムをご覧頂くと、
このメカニズムは途切れることなく継続する必要があることに気づくでしょう。
休薬すると、子宮頸管粘液のバリアもなくなりますし、
輸卵機能も回復します。
そこで、ミニピルでは休薬を取らずに毎日服用を継続します。
この点が通常の混合ピルとの相違点です。
さらにもう一つの違いは、服用時刻です。
通常の混合ピルでは12時間以内の飲み忘れならば、
避妊効果に影響はありません。
これは排卵抑止をメインに考えているからなのです。
ところが、ミニピルでは12時間の飲み忘れがあると、
3つのメカニズムは急速に失われてしまいます。
飲み忘れの許容限界は3時間程度と考えられています。
つまり、ミニピルでは厳格な定時服用が求められます。

蛇足その1
通常ピルでは、ピルに含まれるエストロゲンと黄体ホルモン剤は相互作用により、低用量で排卵を抑止します。
エストロゲンを含まないミニピルでは、
内因性エストロゲンとの間で相互作用の関係ができています。
卵胞が成長するとエストロゲンが分泌され、
エストロゲンが分泌されると黄体ホルモン剤の作用が強められ、
卵胞の成長が抑止されるという微妙なバランスです。
このバランスを保つためにも厳格な定時服用が必要なのです。

蛇足その2
超低用量ピルは明らかに混合ピルの一種ですが、
ややミニピル的な性格を持っています。
休薬期間が7日より少ないピルがあったり、
より厳格な定時服用が求められたりします。

蛇足その3
レボノルゲストレル法の緊急避妊で用いられる用量は、
ミニピルの1ヶ月分にも相当する量です。
これほどの高用量が必要なのは、
内因性のエストロゲンを頼りにしない方法だからです。

蛇足その4
通常ピルの飲み忘れ対応では、
ほぼ排卵リスクだけを考慮します。
ただ低用量ピルには当然にミニピル同様、
子宮頸管粘液の分泌や輸卵作用の抑制作用もあるわけです。
このような作用を考慮し始めると複雑すぎて、
マニュアル化はできません。
しかし、リスクが高いだろうなとか、
低いだろうとかの目安には使えます。

蛇足その5
低用量ピルから見ていると、
子宮頸管粘液や輸卵作用の抑制は、
"おまけ"のようなものに見えます。
しかし、ミニピルから見ると、
これは結構捨てたものでないのがわかります。
当サイトの飲み忘れ対応に、
「翌日朝夕各1錠」というのがあるのですが、
受精卵を輸卵管に釘付けにすると説明されていたものです。



 ピルで避妊できる3つの理由
 ミニピルの避妊メカニズム
 ミニピルの服用法
 ミニピルのメリット・デメリット
 ミニピルの進化
 日本の「ミニピル」
 混合ピルというアイディア
 生物的ホルモン活性
 エストロゲン剤の活性


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