なぜピルで避妊できるか?
ピルの仕組み(6)

 

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黄体ホルモンだけのピル−ミニピル


日本の「ミニピル」

欧米でもミニピルはマイナーなピルだと書きました。
それでも、数種類のブランドのミニピルが利用可能です。
一方、日本はどうでしょうか。
当サイト旧版ではミニピルについて、
以下のように説明しました。

「黄体ホルモン単体のピルを「ミニピル」といいます。
海外では、経口避妊薬としてミニピルが販売されています。
日本でも、黄体ホルモン剤は使われていますが、
もっぱら治療用に限られています。」


日本にはミニピルはないという言い方をされることが多いのですが、
あえてそのような表現はしませんでした。
上記の文章を書いた1999年当時、
日本には2つの「ミニピル」が存在しました。
ノアルテン(中用量ピルのノアルテンDは発売中止)とプリモルトN(発売中止)です。
この2つの薬剤は海外では、れっきとしたミニピルでした。
(現在ではやや低用量化した製品となっています)


しかし、この2つの薬剤は避妊効能を承認されていませんから、
日本には「ミニピル」はないというのも間違いではないのです。
それは、いわば避妊薬ではない「ミニピル」でした。
経口避妊薬としてのミニピルのある国と、
避妊薬ではない「ミニピル」の国日本を比較してみましょう。

ミニピルの特徴を書きました。
それを読んでいただけるとわかるように、
ミニピルは治療目的ユーザーに人気のあるピルです。
欧米では35歳を過ぎると混合ピルの使用を続けるか、
再考します。
その際に治療目的を持つ女性に勧められるのが、
ミニピルです。
ミニピルは35歳を過ぎてもずっと使い続けることのできるピルです。
欧米でミニピルという選択肢を可能としているのは、
ミニピルが避妊の効能だけをもつ薬だからです。
ミニピルは避妊薬なので、
女性なら誰でも利用できます。
授乳中にミニピルを使用し、
ミニピルファンになる女性も少なくありません。
喫煙者がミニピルを選択することも少なくありません。
ミニピルは避妊薬としての広い裾野を持っているために、
治療目的ユーザーも利用できる状態になっています。
一方、ミニピルを治療目的に限定した日本で、
「ミニピル」は普及したでしょうか。
治療目的を持つ女性にもほとんど使用されなかった、
というのが実情です。
ピルの治療目的利用が急速に進むのは、
避妊効能が認可されたこの10年のことです。
避妊目的ユーザーの裾野が広がって、
はじめて治療目的利用が認識されるようになったのです。
ところが、今の日本では再び治療薬化の企てが進行しています。
避妊薬でない「ピル」が生み出されています。
欧米のミニピルと日本の「ミニピル」が辿った軌跡は、
治療薬化が治療目的ユーザーの利益にならないことを示しています。




 ピルで避妊できる3つの理由
 ミニピルの避妊メカニズム
 ミニピルの服用法
 ミニピルのメリット・デメリット
 ミニピルの進化
 日本の「ミニピル」
 混合ピルというアイディア
 生物的ホルモン活性
 エストロゲン剤の活性


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