避妊薬ピルの副作用と副効果
ピルの服用と癌のリスク(4)

 

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ピルの服用による大腸癌・直腸癌リスクの低下


大腸癌について、『低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)』は、以下のように記述しています。

g.大腸癌
大腸癌について、看護師健康研究(The Nurse Health Study)で、OCの使用によって大腸癌リスクが抑制されることが確認されている。さらにOCの使用により大腸癌リスクが抑制される証拠はメタ解析でも立証され、全体の相対危険度(RR)は0.82(95% CI 0.74〜0.92)であった。しかし、OCを服用することで予防効果があるかどうかは未だ明確ではない。

大腸癌・直腸癌についてのデータは、以下の通りです。

大腸癌・直腸癌リスク(10万人中)
 − ピル服用経験なし ピル服用経験あり  相対リスク(95%CI) 
 死亡   20.05  12.41  0.62(0.46-0.83)
 罹患(全データ) 36.10  26.01 0.72(0.58-0.90)
  罹患(開業医データ) 25.85 19.63 0.85(0.59-1.20)
服用期間4年未満 21.47 0.82(0.51-1.31) 
服用期間4年−8年 19.04  0.72 (0.43-1.21)
服用期間8年以上 25.01 0.95(0.59-1.54)
服用中/経過5年未満 12.94 0.49(0.26-0.92)
経過5年−10年 26.71 1.02 (0.58-1.79)
経過10年−15年 34.19 1.30 (0.74-2.29)
経過15年−20年 12.99 0.49 (0.26-0.94)
経過20年以上 28.75 1.09 (0.60-1.99)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1995533/pdf/bmj-335-7621-res-00651-el.pdf

ガイドラインは、ピルの服用で大腸癌リスクが抑制されると書いています。
ただ、服用を中止して15−20年の期間だけ大腸癌・直腸癌が激減しているなど、
数字の出方は不自然です。
統計データとしてはピルの服用が大腸癌等のリスクを下げる可能性のあることを示唆していますが、
他の要因が関係している可能性も排除できません。
大腸癌・直腸癌は食事など生活習慣によっても、リスクが変わります。
ピルと癌についての説明の最初に、
ピルユーザーに外反母趾が多くても、因果関係があるとはいえないと書きました。
ピルと大腸癌・直腸癌の関係も他の要因が関与している可能性が高いと思います。
ピルの服用で大腸癌・直腸癌リスクが減少することは、
期待しないことにしましょう。

※上掲のガイドラインの記述は、当サイトの説明と実は同じ事を書いています。
ただ書き方が不親切で疫学に一定の知識がない人が読むと、
まず誤解してしまう書き方です。
「大腸癌 ピル」で検索してヒットしたサイトをいくつか見てみましたが、
ガイドラインの記述を正確に読めているサイトは一つもありませんでした。
「ピルを飲むと長生きできる」研究で判明した驚きの結果
など、読む方が恥ずかしくなる説明までありました。




癌による死亡率
ピルの服用による卵巣癌リスクの低下
ピルの服用による子宮体癌リスクの低下
ピルの服用による大腸癌・直腸癌リスクの低下
ピルの服用による乳がんリスクへの影響
ピルの服用による子宮頸癌リスクの増加
髄膜腫(片頭痛の症状)について注意!!


循環器・消化器・肝臓疾患による死亡率



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