避妊薬ピルの副作用と副効果
ピルの服用と疾患リスク

 

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循環器・消化器・肝臓疾患による死亡率


経口避妊薬の服用により癌の発生率や死亡率が影響されるか見てきました。
ピルの服用で全体として癌が増えることはありません。
ある種の癌についてはピルの服用で減少することがありますが、
それは平均寿命を左右するほどの大きさではありません。
ピルと癌の関係はほとんど無視できるレベルと言ってもよいでしょう。
そこで気になることがあります。
実は健康な人ほど癌での死亡率は高くなります。
寿命が延びれば癌による死亡率が上がるという関係があるからです。
そこで、他の疾病による死亡率も見ておく必要があります。
ピルが使用されるようになって50年が経ちます。
80歳代の元ピルユーザーもいれば、10代の現役ピルユーザーもいます。
もし、ピルが健康の障害になるのなら、
その痕跡が認められるはずです。
ピルの服用経験の有無が健康に及ぼす影響が調査されています。
その中から、死因についての研究を見てみましょう。

 10万人中死亡率
 − ピル服用経験なし ピル服用経験あり  相対リスク(95%CI) 
全循環器疾患 115.18 99.15  0.86(0.77-0.96)
虚血性心疾患 57.41  42.85  0.750(0.63-0.88)
 他の心臓疾患  11.90  10.12  0.85(0.60-1.20)
 脳血管疾患 27.86  29.19 1.05(0.84-1.30) 
他の循環器疾患  18.02 16.98  0.94(0.71-1.25)
全消化器疾患 16.53 15.67 0.95(0.71-1.27)
肝疾患 5.48 7.20 1.32(0.80-2.16)
他の全疾患 77.80 65.59 0.84(0.74-0.97)
Mortality among contraceptive pill users: cohort evidence
from Royal College of General Practitioners’ Oral Contraception Study
(BMJ 2010;340:c927)

太字の全循環器疾患と虚血性心疾患では統計的に有意にリスクが低くなっていますが、
他では統計的有意差は見いだせません。
循環器疾患や消化器疾患でも、ピルの服用歴は疾病リスクと結びつかないと考えてよいでしょう。
癌・循環器・消化器以外の疾患についてみると、ピル服用歴のある人の数字がやや低くなっています。
しかし、それはおそらくピルの影響ではなく、他の要因が関係しているのでしょう。
上記は死亡率ですが罹患率をみても、大きな差はありません。





癌による死亡率
ピルの服用による卵巣癌リスクの低下
ピルの服用による子宮体癌リスクの低下
ピルの服用による大腸癌・直腸癌リスクの低下
ピルの服用による乳がんリスクへの影響
ピルの服用による子宮頸癌リスクの増加
髄膜腫(片頭痛の症状)について注意!!


循環器・消化器・肝臓疾患による死亡率



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