薬物相互作用(ピルと他の薬をいっしょに飲むとき)

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■薬物相互作用とは?
複数種類の薬を同時に服用すると、単独で用いた場合と較べて、作用が低下したり、逆に増強したりすることがあります。これを薬物相互作用といいます。薬物相互の組み合わせは無数にあり、未知のことも多いのが実情です。医師や薬剤師は、処方する薬剤の相互作用について熟知している必要があります。ピルと他の薬剤を複数の医師がそれぞれ別に処方していても、相互チェックができるようになっています。ところが、この書き方がすごく不親切で、チェックが十分できない事態が生じています。たとえば、「胃腸障害」としか記述がないとします。この記述からピルの吸収が不十分になる恐れがあると読みとるのは難しいこともあるわけです。このページでは薬物相互作用について調べる方法を解説しています。
■ピルと相互作用のある薬
市販薬(薬屋さんの薬)については相互作用のある薬はありません。また、塗り薬など外用薬についても心配いりません。
下剤についての質問が多いのですが、もしどうしても心配なら4時間ほど間をあけて飲むようにして下さい。
サプリ等の中では、セント・ジョーンズ・ワート含有食品だけが、例外です。セント・ジョーンズ・ワート含有食品はピルの吸収が悪くする恐れがありますので、注意が必要です。
したがって、病院で処方される内服薬等がピルの相互作用薬として問題になります。ピルについては、抗痙攣薬・バルビツール酸誘導体(睡眠薬の一種)・ある種の抗生物質・免疫抑制薬などの薬物相互作用が報告されています。いずれも医師によって処方される特殊な薬剤(市販薬ではありません)です。
相互作用薬の中で、比較的処方される可能性の高いものは、テトラサイクリン系抗生物質とペニシリン系抗生物質です。テトラサイクリン系抗生物質とペニシリン系抗生物質は処方してもらわないようにして下さい。多くの場合、ピルと相互作用のない他の薬で代替できますので、他の薬を処方してもらえます。


■薬の調べ方

薬の名前がわからないとき
 「おくすり110番」のサイトにあるハイパー薬事典に行きます。ここは名前と記号のどちらでも検索 できるようになっています。
薬が検索できると、「分類」と「系統」の欄を見ます。
「分類」と「系統」の記述に以下の語句があれば、相互作用のある薬です。
下の表の語句をクリックして下さい。説明を書いている場所に飛びます。
分類 系統
副腎ホルモン
抗てんかん剤
グリセオフルビン 
テトラサイクリン系抗生物質
ヒダントイン系 
ペニシリン系抗生物質
リファンピシン 
ハイパー薬事典にお手元の薬がなかった場合
(1) ハイパー薬事典にお手元の薬がなかった場合には、こちらで調べます。こちらは名前がわからないと調べることができません。左フレームの「一般名・販売名」に名前を入力して検索すると、右フレームに販売名の一覧が表示されます。販売名をクリックすると別窓で、添付文書が表示されます。まず、新ウィンドウの左フレーム「薬効分類名」をクリックします。すると右フレームに薬効分類名が表示されます。「薬効分類名」が下表の「薬効分類名」にないか探して下さい。あれば、相互作用のあるお薬です。どのような相互作用があるのかは、表の中の薬効分類名をクリックするとわかるようにしています。
(2) 「薬効分類名」に該当するものがないときは、左フレームの「一般的名称」をクリックします。すると右フレームに一般的名称が表示されます。「一般的名称」が下表の「一般的名称」にないか探して下さい。あれば、相互作用のあるお薬です。どのような相互作用があるのかは、表の中の一般的名称をクリックするとわかるようにしています。
(3) 「薬効分類名」も「一般的名称」もないときは「薬効薬理」をクリックします。すると右フレームに薬効薬理が表示されます。「薬効分類名」も「一般的名称」もない薬については、必ず医師薬剤師に相談するようにして下さい。。
薬効分類名(薬効薬理 ) 一般的名称
インスリン製剤
塩酸セレギリン
塩酸テルビナフィン
カルバマゼピン
グリセオフルビン
●抗てんかん剤  ヒダントイン系製剤
三環系抗うつ剤
●催眠・鎮静・抗けいれん剤  バルビツール酸系製剤
●催眠鎮静剤、抗不安剤、抗てんかん剤  バルビツール酸系製剤
Gn-RH誘導体
シクロスポリン
スルフォニル尿素系製剤
スルフォンアミド系製剤
●全身麻酔剤  バルビツール酸系製剤  
セント・ジョーンズ・ワート含有食品等
テトラサイクリン系抗生物

ネビラピン
バルビツール酸系製剤
ビクアナイド系製剤
ヒダントイン系製剤
副腎皮質ホルモン
ペニシリン系抗生物質
メシル酸ネルフィナビル
リトナビル
リファンピシン製剤
硫酸グアネチジン

●エトトイン  ヒダントイン系製剤
トログリタゾン錠
 

薬効分類名表

これが「薬効分類名」になります。 ハイパー薬事典にある「系統」が下の「薬効分類名表」にないか探して下さい。あれば、相互作用のあるお薬です。どのような相互作用があるのかは、表の中の薬効分類名をクリックするとわかるようにしています(仮運用中)。
薬の名前がわからないとき

ピルの作用を減弱させる薬剤

以下の薬剤と一緒に服用すると、ピルの成分が十分に吸収されないことがあります。しかし、個人差も大きいので必ずピルの吸収不全が起きるというわけではありません。ピルの吸収不全が起きると不正出血がしばしば現れます。以下のお薬とピルを同時に服用していて不正出血が起きたら、ピルの成分が十分に吸収されていないサインです。他の避妊法を併用するなどの対応が必要です。不正出血が起きなくても、吸収不全になっている可能性はあります。注意が必要です。

テトラサイクリン系抗生物質     広範囲の感性菌による感染症に有効。風邪からニキビまで多種の疾病に処方されることがあるので要注意。

少なくとも服用中および服用中止後7日間は他の避妊法を併用します。はじめてテトラサイクリン系抗生物質を服用する場合には、服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。詳しくは医師とご相談下さい。

アクロマイシン ワイスレダリー 
塩酸ミノサイクリン マルコ
オキセタン 持田 
クーペラシン 高田 
ケモサイクリン 明治製菓 
サイクロシン 長生堂 
点滴静注用ナミマイシン 富士製薬 
点滴静注用ミノマイシン 武田 
ドキサクリシン  菱山 
パルドクリン  大洋
パルドマイシン 大洋 
ヒドラマイシン 三共 
ビブラマイシン ファイザー 
ピペラマイシン 長生堂 
ミノサシン 竹島 
ミノスタシン 協和発酵 
ミノトーワ錠  東和薬品 
ミノペン  沢井 
ミノマイシン 武田 
ユナシリン 昭和薬化 
ラセナマイシン  マルコ 
レダマイシン ワイスレダリー 
ロバフィリンカプセル  日医工
など

ペリオクリン歯科用軟膏  サンスター ※併用の注意書きはない

●ペニシリン系抗生物質 アモキシシリンアスポキシシリン塩酸タランピシリンアンピシリン 塩酸バカンピシリンシクラシリン          広範囲の感性菌による感染症に有効。炎症のある病気にかかったときには要注意。

服用中および服用中止後7日間は他の避妊法を併用します。詳しくは医師とご相談下さい。

アセオシリン  長生堂 
アピタート イセイ 
アミぺニックス 旭化成 
アモキシシリン 辰巳 
アモセパシン 日医工 
アモピシリン 大洋 
アモペニキシン 菱山 
アモリン 武田 
アルカベミン ケミファ 
アンピシリン 昭和薬化、日医工 
エフペニックス  旭化成 
オ-グメンチン  スミスクライン・ビ-チャム  ※複合抗生物質製剤
結晶ペニシリンGカリウム 明治製菓、萬有、旭化成 
サワシリン 藤沢 
シトサリン 旭化成 
シンセペン 明治製菓 
セオキシリン 長生堂 
ソルシリン 武田 
タイペラシリン  大洋 
タカシリン メクト 
チカルペニン 明治製菓 
ドイル 田辺 
トキオシリン イセイ 
バイシリン 萬有 
バカシル ファイザー 
バストシリン 武田 
パセトシン 協和発酵 
バラシリン 鐘紡
ビクシリン 明治製菓 
ヒシヤクロリン 菱山 
ピシリアントキット シオノ 
ピペユンシン 竹島 
プランジン 東和薬品 
ベストポリン 沢井 
ヘルペン  住友
ペングローブ 吉富 
ペントシリン 富山 
ペントレックス 萬有 
ペンブリチンカプセル 藤沢 
ペンマリン エイパム 
ホモスリン  富士製薬 
ミズテック  沢井 
メトシリンS  明治製菓 
メリシン 武田 
ヤマシリン 山之内 
ユナシン ファイザー 
リラシリン 武田 
ワイドシリン 明治製菓 
など

サルペリン  武田  ※点眼用。併用の注意書きはありません。

グリセオフルビン   抗真菌剤(白癬菌など)

服用中および服用中止後7日間は他の避妊法を併用します。詳しくは医師とご相談下さい。

グセルビンFP 中外 
グリセオフルビンSG錠  三和化学 
グリセチンV錠   日本化薬 
グリソビンFP  グラクソ、三共、藤沢 
グリフルビンEP  山之内 
フルシンF  ゼネカ 
フルビスタチンUF  塩野義
ポンシルFP 武田 
など

トログリタゾン    血糖降下剤

詳しくは医師とご相談下さい。

ノスカール    三共 
など

●バルビツール酸系製剤  向精神薬(不眠症,不安緊張状態の鎮静など)

薬の成分が体外に排泄されるのに時間がかかります。服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。詳しくは医師とご相談下さい。

「純生」ルミナール  純生 
アイオナールナトリウム 吉富 
イソゾール 吉富 
イソミタール 日本新薬 
イソミタールソーダ 日本新薬 
ゲモニール 大日本
チトゾール 杏林
ネンブタール 大日本 
バルビタール 丸石
フェノバール 三共 
フェノバールエリキシル 三共 
フェノバルビタール メルクホエイ、吉田製薬、岩城、エビス、日本新薬、中北、丸石:大阪、山善、純生、扶桑、小野=健栄、など
ラボナ 田辺 
ラボナール 田辺

リファンピシン   結核・ハンセン病の治療薬

服用中および服用中止後7日間は他の避妊法を併用します。長期の服用になることが多いので、服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。詳しくは医師とご相談下さい。

アプテシン 科研 
セオピシン 長生堂 
バイセダン イセイ 
リファジン 第一 
リファンピシン  日本ヘキサル,沢井,菱山,佐藤 
リブリオン  帝三 
リマクタン ノバルティスファーマ 
リモベロン 辰巳)
 

●ヒダントイン系製剤    抗けいれん剤(てんかん発作等)

薬の成分が体外に排泄されるのに時間がかかります。服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。詳しくは医師とご相談下さい。

アクセノン 大日本 
アレビアチン 大日本 
アレビアチン 大日本 
ジフェニルヒダントイン 三晃 
ヒダントール 三共 
フェニトイン 吉田製薬 、三晃

●カルバマゼピン     抗てんかん剤

薬の成分が体外に排泄されるのに時間がかかります。服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。詳しくは医師とご相談下さい。

テグレトール ノバルティス 
テレスミン  吉冨 
レキシン  三共
など

●リトナビル     HIV感染症治療剤

薬の成分が体外に排泄されるのに時間がかかります。服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。詳しくは医師とご相談下さい。

ノービア 大日本

●メシル酸ネルフィナビル   HIV感染症治療剤

薬の成分が体外に排泄されるのに時間がかかります。服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。

ビラセプト  吉富 
など

●ネビラピン    HIV-1感染症薬(抗ウイルス化学療法剤)

薬の成分が体外に排泄されるのに時間がかかります。服用を中止して他の避妊法に切り替えた方が賢いかもしれません。詳しくは医師とご相談下さい。

ビラミューン  日本ベーリンガーインゲルハイム
など

セント・ジョーンズ・ワート含有食品等 厚生省の指示内容  

詳しくは医師とご相談下さい。

以下の薬剤の作用を増強させる恐れがあります
副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン等) 酢酸パラメタゾン デキサメタゾン トリアムシノロンベタメタゾン  酢酸ベタメタゾン・リン酸ベタメタゾンナトリウム  酢酸トリアムシノロン  ベタメタゾン・d コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム酢酸プレドニゾロン酢酸メチルプレドニゾロン テブト酸プレドニゾロンリン酸プレドニゾロンナトリウムプレドニゾロンメチルプレドニゾロン酢酸デキサメタゾンメタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウムトリアムシノロンアセトニドリン酸ベタメタゾンナトリウムリン酸デキサメタゾンナトリウム酢酸ハロプレドンパルミチン酸デキサメタゾン酢酸ベタメタゾン・リン酸ベタメタゾンナトリウム

三環系抗うつ剤(イミプラミン等)アモキサピン塩酸アミトリプチリン塩酸ノルトリプチリン塩酸クミプラミン塩酸ロフェプラミン マレイン酸トリミプラミン塩酸イミプラミン

塩酸セレギリン

シクロスポリン

以下の薬剤の作用を減弱させる恐れがあります
インスリン製剤(血糖降下剤)

スルフォニル尿素系製剤(血糖降下剤)アセトヘキサミドグリクロピラミドグリベンクラミドクロルプロパミドトラザミドトルブタミドグリクラジド

スルフォンアミド系製剤(血糖降下剤)

ビクアナイド系製剤等(血糖降下剤)塩酸ブホルミン塩酸メトホルミン

Gn-RH誘導体(酢酸ブセレリン等)酢酸ブセレリン酢酸リュープロレリン酢酸ナファレリン

硫酸グアネチジン(降圧剤) 

ピルとの併用で月経異常が現れたとの報告がある薬剤
塩酸テルビナフィン
その他(工事中)
●乳癌及び子宮体癌の治療に用いられる酢酸メドロキシプロゲステロンは、ホルモン剤との併用禁忌の記載がある。 



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