経口避妊薬ピルの服用法
図説 ピルの飲み忘れ(番外)

 

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14日ルールと7日ルール

7日ルールが生まれるまでの歴史をおおざっぱに説明してみましょう。
ピルは1960年の誕生時から、3週間服用1週間休薬の服用パターンでした。
この服用パターンは科学的データにより導かれたのではなく、
臨床試験を担当したジョン・ロックが敬虔なカソリック信者だったことと関係しています。
ロックの思いは知られることなく、
3週間服用1週間休薬のパターンは利用者の利便性から受け入れられ、
自明のことのように考えられていました。

やがて低用量ピルの時代になり、
飲み忘れによる避妊失敗が問題になりました。
この時、はじめて7日間の休薬の「不思議」が意識されました。
服用中の数日の飲み忘れで避妊失敗が起きるのに、
7日間の休薬で排卵(避妊失敗)が起きないのはなぜなのか?
この不思議にはじめて気づいたのです。
この問題の答えが14日ルールでした。
卵巣は完全熟睡するまでに14日間必要で、
完全熟睡した卵巣は目覚めまで7日を要するとの考えが示されました。
ただこれは十分に検証された理論とまではいえず、
仮説に近いものでした。
仮説に近い理論でしたが現実を合理的に説明できるので、
広く受け入れられました。
そして、現在に至るまでこれを否定する理論は提示されていません。



もし、14日ルールが否定されて7日ルールに取って代わったのなら、
10日11日12日に飲み忘れがあっても全く問題ないと言うことになります。
なぜなら、10日11日12日の3日間短い休薬期間を取っただけと言うことになりますから。
しかし、10日11日12日に飲み忘れても問題ないという人がいないのは、
14日ルールが生きているからです。
また、3週目の22日23日24日に飲み忘れがあった場合、
そのまま休薬に入るか新しいシートを飲み始める対応が取られるのも、
14日ルールが生きているからです。

このようにビルの歴史に大きな意味を持つ14日ルールですが、
影の薄い感は否めません。
それは7日ルールが華々しく登場したことと関係しています。
7日ルールの登場以前、14日ルールという言葉もほとんど使われていませんでした。
ところで、7日ルールは今では 7 days ruleと書いても間違いではありませんが、
もともとは 7 day ruleです。
7 day ruleと7 days rule。
これはこの学説の受け止められ方を象徴しています。
14日ルールでは卵巣が熟睡するまでに14日間かかると考えましたが、
1日目と14日目では眠りの深さが違うだろうとは考えられていました。
14日の間には眠りの深浅があるだろうと、漠然と考えられていたのです。
この問題に対する答えとして、
排卵が起きない程度に眠るのは服用7日目であり、
排卵が起きうる程度に目覚めるのは休薬7日目であるという研究が発表されました。
直訳すれば7の日理論です。
この理論は14日ルールとは違って大きな関心を集めました。
7日ルールは7日ルールに形を変えて、
ピルの服用法に取り入れられていきました。

さらに21世紀になると、
超7日間ルールともいうべき服用法が提唱されるようになりました。


図説 ピルの飲み忘れ

 基本的な考え方
 半睡と完睡
 ピルを初めて飲むときの避妊効果
 休薬期間の延長
 服用第1週目の飲み忘れ
 服用第2週の飲み忘れ
 第3週の飲み忘れ
 ルールと例外
 秘密の服用法
 14日ルールと7日ルール
 12時間ルール
 (補足)他の避妊法が必要な期間

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