本サイトは、飲み忘れや最初の服用が生理初日でなかった場合、
14日間他の避妊法を取るように推奨してきました。
「7日間の連続服用で半睡ラインに到達する。
だから、他の避妊法が必要なのは7日間だ(7日ルール)」
このように説明されると、
なるほどと思う方も多いでしょう。
はたして、他の避妊法が必要なのは7日間なのでしょうか、
それとも14日間なのでしょうか。
下の図をご覧下さい。

7日間を過ぎると、卵巣は半睡ライン以下になります。
だから排卵はありません。
この図を見ると、他の避妊法併用は7日間でよいように思えるでしょう。
しかし、この図は8日目以後もトラブルなく服用できた場合を示しています。
実際には、7日間服用が終わった時点で、
これから先も確実に服用できる保証はありません。
飲み忘れがあるかもしれませんし、
抗生物質を服用することがあるかもしれませんし、
ピルのシートを紛失することがあるかもしれません。
もし、そのようなことがあると、どうなるのでしょう。
下の図をご覧下さい。

眠りの深さは簡単に半睡ラインを超えてきます。
つまり、排卵があっても不思議でない状態になります。
アクシデントは予期できないからアクシデントです。
これから先に起こるかもしれないアクシデントは予想できません。
アクシデントは起きないとして、
性交渉があるとどうなるでしょう。
下の図をご覧下さい。

精子が受精能力を持っている間に、
排卵が起きるリスクが生じてきます。
このようなリスクを避けるには、
どうすればよいのでしょうか。
下の図をご覧下さい。

14日間連続服用すると、
卵巣は完睡ラインに到達します。
完睡ラインに到達すると、
半睡ラインまで戻るのに7日間かかります。
半睡ラインに戻るより前に精子は受精能力を失いますから、
妊娠は生じません。
このように考えると、
ピルユーザーの妊娠を避けるためには、
14日間他の避妊法を併用するのが望ましいことになります。
【参考】
日本で「14日間他の避妊法」を提唱したのは、本サイトだけでした。
以来、一部の人々から本サイトの提唱は煙たがられてきました。
「14日間他の避妊法」に対する批判は、
@7日ルールに反する、A古くさい、Bアクシデントまで考慮する必要はない、Cガイドラインに反していてユーザーを混乱させる、Dピル普及の妨げになる、E匿名サイトなので信用できない、などです。
たしかに、ピルはアバウトな服用法でもコンドームよりも避妊失敗率は低くなります。
しかし、日本のユーザーが求めているのは、
より完璧な避妊だと思います。
「正しく使用するかしないかで失敗率に10倍以上の差」
に書きましたが、
服用の仕方でピルの避妊効果は大きく異なってきます。
本サイトとしては、なんと言われようとも、
ピルユーザーの妊娠を極限まで少なくする情報を提供していきたいと考えています。
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