経口避妊薬ピルの服用法
飲み忘れ対応問題の国際的動向と本サイトの見解(1)

 

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2004年WHO基準の特徴と背景


【WHO基準】

WHO(世界保健機構)は、
2004年に"Medical eligibility criteria for contraceptive use"(第2版)を公表し、
その中で新しい飲み忘れ対応を示しました。
以来、各国のガイドラインは、WHO新基準に準拠したものに改訂される傾向にあります。
日本の「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」も
WHOの2004年基準を参照すべき旨が記されています。

【シンプル基準の必要性】

新基準の特徴は、きわめてシンプルなことです。
新基準について、WHOは「本書初版以後の実地経験は、
単純な飲み忘れ対応の必要性を浮き彫りにした」と述べています。
WHO初版基準下で各国の飲み忘れガイドラインは、
より厳密化の方向をたどっていました。
本サイトの飲み忘れ対応の説明は、
そのような状況を反映したものでした。
しかし、世界には様々な教育レベルの女性がおり、
厳密な飲み忘れ対応は一定の教育レベル以下の女性には困難でした。
そのことが、「単純な飲み忘れ対応の必要性を浮き彫りにした」と述べられているのです。

【前向き研究の進展】

シンプルな基準が作られたもう一つの背景は、
ピル研究の動向です。
旧基準はピルユーザーの予期しない妊娠研究がベースになっていました。
ピルは正しく服用しなければ、避妊効果が減少することが知られています。
ピルユーザーの避妊失敗例の分析研究が、
飲み忘れ対応の根拠となっていました(既に生じた事例についての研究なので後ろ向き研究といいます)。
このような研究とは別に、
ピルの服用者を観察する研究が行われるようになりました(生じ得ることについての研究なので前向き研究といいます)。
そのような研究の成果として、7日ルールが提唱されるようになりました。
新基準の根拠になっているのは、主として前向き研究の成果です。


飲み忘れ対応問題の国際的動向と本サイトの見解

 2004年WHO基準の特徴と背景
 各国の動向
 日本の状況
 本サイトの見解
 (補足)飲み忘れ対応の規定要因


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