経口避妊薬ピルの服用法
自分で守るしかない日本の現実
ピルユーザー聡美さんの事例(9)

 

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聡美さんは諦めてはいけなかった


それでは、本当に聡美さんの妊娠は防げなかったのでしょうか?
聡美さんのケースについて、詳しくみてみましょう。
月曜日の性交渉による精子は、聡美さんの体内で受精能力を保持したままの状態です。
したがって、排卵があると受精のリスクが生じます。



@は、何もしなかったときの排卵リスクの上昇を示しています。
飲み忘れから24時間経過の金曜日服用定時までは、
排卵リスクはほぼゼロに近い低さです。
時間の経過とともに、排卵リスクは高まっていきます。
聡美さんが帰宅し服用可能な状態になったのは、
紫の上向き矢印の時点です。
この時点ではまだ排卵リスクが低いのがわかるでしょう。
「ピル飲み忘れ。服用定時から24時間以上過ぎてしまったら、いったん中止しましょう。遅れて飲んだり、3錠飲んでも意味がありません。無駄になるだけだよ。」
のささやきに惑わされると、ますます高い妊娠リスクにさらされることになります。
一方、「間違った情報を流布している」と非難されている本サイトの「間違ったアドバイス」とは、
どのようなものなのでしょう。
本サイトのアドバイスによると、紫の上向き矢印の時点で2錠を服用し、
日曜日にも2錠を服用するようアドバイスしています。
日本でも欧米でも、中用量ピルの時代には飲み忘れで妊娠する事例は、
ほとんどなかったと言ってよいほどでした。
飲み忘れの問題がクローズアップされてくるのは、
低用量ピルになってからのことです。
そこで、2日間、中用量ピルとほぼ同用量のホルモンを摂取し、
妊娠のリスクをAの点線で示した水準に下げることが、
なぜ「間違った情報の流布」になるのでしょうか。
私から見れば、繰り返し発信され続けているtwitterのあのつぶやきは、
悪魔のささやきのように思えます。
聡美さんはつぶやきに呪縛されて、すぐの服用をあきらめてしまいます。
本当はあきらめてはいけなかったのです。
土曜日帰宅時点で服用しても、
妊娠の可能性はゼロではありません。
しかし、妊娠確率を格段に下げることができました。
その上で、さらに月曜日、勘違いして?緊急避妊薬を処方してくれる医師がいれば、
もっと妊娠の確率は低くなりました。
※ 図に紫のヨコ矢印で示しているように、
月曜日時点で聡美さんに排卵受精があったとしても、
72時間以内と考えられます。


自分で守るしかない日本の現実−−ピルユーザー聡美さんの事例

 聡美さんは何を信じればよかったのか?
 「無駄になるだけだよ」のつぶやき
 つぶやきの主
 ネットで調べた情報
 「間違った情報」と名指しされている本サイト
 服用をあきらめた聡美さん
 3つの病院を回る
 フィクションより現実の方がもっと寒い
 聡美さんは諦めてはいけなかった
 行政=業界=学会ピルムラとNPO


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